=て= 「なぁ」 真剣な口調とは裏腹にロックオンの表情は緩い。 普通ならば良からぬことを企んでいるのかと思うところだがアレルヤには、やはり自分 ではダメなのかとマイナスな方向に感じてしまう。 「…嫌、でしたか?」 思いが通じるなんてしょせん夢物語だったんだねと声に出さずにハレルヤに語りかけた。 「そんな訳あるかよ。俺はもう止まれそうにも無いよ。ないんだけど、な」 困ったように笑う顔にアレルヤはますます不安になってきた。 「やっぱり…貴方は優しいから。僕の気持ちを否定しないでくれたんですね。 ありがとうございました。僕なんかには十分すぎる良い夢を見れました。 …おやすみなさい」 「そうじゃなくてだなぁ…お前のために指は痛められない」 「僕に触れたら根暗とか移りそうですもんね」 天気で言うならば狐の嫁入りの様な複雑な表情を自分に向けてくるアレルヤにロックオ ンは呆れたように笑い、こう言った。 「だからなぁ…あー、これでわかってくれよ、頼むから」 アレルヤの手をつかんだロックオンはすでに熱を持ち始めている己の分身に触れさせた。 「え、嘘」 そこの臨戦態勢に真っ赤になったアレルヤにロックオンも思わずどんな羞恥プレイだよ、 と赤面する。 「好きじゃない奴相手にこんなになるなんてそんな芸当、持ち合わせちゃいねぇんだけど?」 「嬉しい」 素直に喜びを口にするアレルヤを見て、ロックオンの良心がきりりと痛んだ。 痛んだ、が自分の計画は今回しか通用しない。 そう思い直してすこぶる機嫌のいい自分のオーラを抑えて悲しげな眼へと意識的に変え た。 気になるあの子のハートが自分の方に向いているんじゃないか。 そんな馬鹿馬鹿しくも願わずにはいられない毎日の中で妄想し続けたアレコレ。 漠然とした間の様なものが見事的中したと気づいた時から1つの妄想が現実にならんと 頭の中をしめていた。 そして、時は来た。 「俺もお前としたいんだ」 耳元で囁くとアレルヤの肩がぴくりと動いた。 それに気を良くしたロックオンはなおも語りかける。 もとい、洗脳作業に移る。 「だから自分で準備してくれないか」 割れ物を扱うように握ったアレルヤの手を顔の前に挙げ指に舌を這わす。 くすぐったさに離れようとする手に音を立ててキスを落とした。 「アレルヤ、お願いだ」 「でも…自分でなんてそんな…恥ずかしい」 「ごめんなアレルヤ。俺の我儘だ。でも俺はお前としたい」 「じ、時間かかっても怒らないでくださいね」 あぁ、可愛い俺のアレルヤ。 本当は今にでも手袋を脱ぎ棄ててその肌に触れたい。 でもお前の痴態を見たいという欲望には叶わないんだ。 ごめんよと、ロックオンは心の中で呟いた。
ヘタレなのか黒いのかわからないロックオンと可愛いアレルヤ。 下手な嘘でもアレルヤは信じると思います。 あ、本番は残念ながら書けません。 <<